スパインダイナミクス療法

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Spine Dynamics 療法の概念

Spine Dynamics 療法とは

アリゾナ大学のアンドリューワイル博士は、西洋医学にできないこととして「ウイルス感染治療」「精神疾患」「アレルギー」「自己免疫疾患」「うつ病などの心身相関疾患」「悪性腫瘍」、そして「慢性疼痛疾患の治療」を挙げている。

Spine Dynamics 療法は、「慢性疼痛疾患」に共通する機能的問題点に対し、評価・治療を行う事を目的とした、EBM(Evidence Baced Medicine)の確立を目指す考え方・手法である。

Spine Dynamics 療法のコンセプト

① 重力場のルールに則る
  1. 運動の力源は重心位置近くにあり、運動とは重心位置から末梢へ運動エネルギーが連鎖していくことである。
  2. ニュートン力学第三の法則である「力の作用‐反作用」による人体の機能的側面を重視する。つまり運動連鎖によって生じた作用力は必ず反作用力となって力源に戻ってくる。
② 脊柱弯曲機構
  1. 体幹-四肢運動連鎖時には、脊柱は力源(起点)として、固定性(支持性、Stability)を高めることで、大きな運動エネルギーを末梢へ伝えることが可能となる。
  2. 反作用力によって生じた運動エネルギーを、脊柱弯曲運動によって緩衝(吸収)する「バネ」の機能を有する(※図1)
    ※右-図1:頚椎・胸椎・腰椎(24椎)が前弯・後弯・前弯と配列し、S字カーブによる正弦曲線を描くことによって生じるバネ=衝撃緩衝である
  3. 脊柱機能の特徴は作用力の起点作用(固定性、Stability)と反作用力の緩衝(柔軟性、Flexability)という相反する機能を持ち得ており、運動時には相反する機能が同期する(→Buffering Function:脊柱の作用力発揮の固定性(支持性)機能と反作用力緩衝の柔軟性機能が同時に機能すること)。
図1
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