スパインダイナミクス療法

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「痛み」と「骨・筋肉」の関係

1背骨・骨盤ってどんな役割をしているの?

背骨・骨盤はどんな形をしているの?

背骨は頚椎(首の骨)が7個、胸椎(胸の骨)が12個、腰椎(腰の骨)が5個の小さい骨が24個つみ重なり、Sの字のようなカーブ(S字弯曲)を形成しています(上図)。
この並びにはお腹や背中の筋肉のハリが深く関係しています。

背骨・骨盤の役割は?

背骨の S 字弯曲には次の2つの機能が備わっています。
1 身体を支える・2 伸び縮みをして重力や地面からの衝撃を吸収する つまり、簡単に言うと背骨はバネのようになっています。車でいうところのサスペン ションのような働きをしています。

そして、その背骨を支えているのが骨盤ということになります。 背骨と骨盤は一体となって連動して動いていますので、背骨の動きで骨盤の動きや骨盤の傾きも決定されます。

脊柱(側面)

2背骨・骨盤と痛みの関係は?

背骨のS字が崩れると慢性痛が出現!?

コンテンツ1でも書かせて頂きましたが、背骨は S の字弯曲をしております。その S の字弯曲の並びは様々な原因で形を変えてしまいます(原因については次の項目を ご参照ください)。
骨盤の近くには動作にとってとても重要な"重心"があります。その重心は常に同じ 位置になくてはなりません。 背骨の S 字弯曲の並びが変わってしまうと、重心の位置も変わってしまうため、それを正しい位置にしておくのに手足の筋肉に余計な"ハリ"を生じさせる必要がでてきま す。この手足の筋肉の"ハリ"により関節の動きのかみ合わせが悪くなり、肩、肘、手 首、股関節、膝、足首など様々な部位に痛みが生じてしまいます。

  1. 背骨の並びが変化
  2. 重心の位置が変化
  3. 手足の筋のハリを変えて、重心の位置を正しくする
  4. 手足の筋のハリにより、関節のかみ合わせが悪くなる
  5. かみ合わせの悪くなった関節に痛みが出現
背骨の S 字の並びを崩してしまう主な原因は、主に次の3つと考えています。
  1. 頭の疲れ
    睡眠不足、集中の長い仕事など
  2. 内臓へのストレス
    長期間の服薬、不規則な食事など
  3. 体力低下
    運動不足、運動量と体力の不釣り合いなど
背骨のS字を崩している原因を調べる方法は?

S字弯曲を崩してしまう原因を簡単に調べることができます。その方法をお示しします。

  • 背骨のすぐ脇の背筋の部分を上から下に向かって、トントンと叩いてもらいます。
  • 「鈍い痛み」または響くような「いた気持ちよさ」を感じる部分を探します。
  • 写真のように背中を「」・「」・「」の3つの部分に分け、痛みの順番を決めます 。

注) 最初は軽く叩いて痛みが感じられなければ、徐々に強く叩いてください。

これは、筋肉のハリの状態を検査しており、叩いて痛みのでた部分によって先ほどの 1〜3のうちのどれが原因であったのかが判ります。

」の部分が痛かった方 → 原因は " 1 頭の疲れ"です
」の部分が痛かった方 → 原因は " 2 内臓へのストレス"です
」の部分が痛かった方 → 原因は " 3 体力低下"です


また、背骨全体のレントゲン写真を見てみると、次の様に背骨がまっすぐになってしまっています。

ph-rentogen
原因1 赤の部分の背骨がまっすぐになる
原因2 オレンジの部分の背骨がまっすぐになる
原因3 青の部分の背骨がまっすぐになる
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